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親父の愛用品

ご無沙汰でした・・・

1月の終わりから "そろそろ危ない" と言われていた父親が

3月半ばに他界してしまって、

バタバタと慌ただしく過ごしていました。

それでも、GWには49日も済ませ

やっと自分も落ち着きを取り戻せた今日この頃です。

またボチボチと書き込みます。

 

最近ではあまり言葉にしない "戦中派"。

昭和の闇の時代に

防空壕で怯え空襲をやり過ごし、

火災から逃げまどい、焼け出されて疎開生活。

凄惨な少年時代を過ごした世代。

 

戦争時代の事はあまり語らないオヤジだったのですが、

自分が子供の頃は

毎年、クリスマスイヴのケーキにキャンドルを点灯すると

防空壕の記憶が蘇るのか

決まって戦争のことをポツポツと語り始めるオヤジでした。

余りにリアルな体験談なので

いまでも脳裏に言葉が焼き付いています。 戦争はやだな。

 

でもまぁ、子供心に "何も今日(イヴ)でなくても・・・"

とは思ってましたけど(笑)

 

"スイトン" がご馳走・・・・

そんな貧しい食事しか取れない

敗戦のドン底から一気に高度成長期を駆け抜け、

”日、出る国 "JAPAN"  のバブルがはじける前にリタイア、

老後はかなり幸せな日々を送っていたと思う。

 

最悪から最高。

堅い人間で、実直に普通に生活してきた人だと思うのだが、

改めて振り返ってみると、ジェットコースターのような

すごい人生を過ごしてきたんだな。

 

 

形見分けで、手元には親父がかつて愛用した時計が一つ

擦り切れたリューズの溝、カタつく文字盤、

ゴールドフィールドはいたるところが剥がれ掛かってる。

でも日差1分前後でムーヴメントは元気なところが

親父の愛用品らしい。

 

でも "ベルトのシャークスキンは妙に新しいなぁ"

なんて思ってて、何気なくベルトの裏を見て

初めて気付きました。

20年ぐらい前にレザーも始めた頃、

親父に頼まれてこのウォッチベルトを作った事を。

 

オフクロには色々と製作したんですが(させられた??)

親父には何も作った事はないと思い込んでて・・・

・・・そうだった。

 

なんで真新しいままなのか・・・

もはや聞く事は叶わないので、色々と思いを巡らせてます。

 

 

 

 

 

 

 



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